パッシブハウスへの取り組み
近年の地球温暖化にともない夏は激烈な暑さ、冬は厳しい冷え込みが常態化しています。特に私達が暮らす山梨県は盆地ということもあり、気候環境は大変厳しいものがあります。そのような環境下でも快適にお過ごしいただけるよう、ファインプランではパッシブハウスに取り組んでいます。
1.パッシブハウスってどんな家?
では、パッシブハウスとはどんな家なのでしょうか?
パッシブハウスとは一言でいうと、究極に高性能なエコハウスのことです。と言ってもなんでもいいわけではなく、その認定条件は詳しく定められています。
例えば、年間冷房需要は15kWh/㎡、年間暖房需要も15kWh/㎡、年間一次エネルギー消費量は120kWh/㎡などです。これらは少し難しい話ですので、作り手である弊社にお任せいただければいいのですが、要は「自然の力を利用して最小限のエネルギーで快適に暮らせる家」と覚えてください。
パッシブハウスの歴史は古く、ドイツの物理学者ファイスト博士が発案し、1991年にパッシブハウス研究所で確立された省エネ基準です。屋根、壁、床の断熱性や気密性を高め、高性能な窓と換気システムを取り入れて、徹底的に熱を逃さない工夫をしています。それにより、家のどこでも適温・適湿が保たれ、1年を通じて快適に過ごしていただけます。部屋ごとに冷暖房する必要がないため、間仕切りを取り払ったオープンな間取りも可能です。それだけではなく、季節ごとの太陽の角度や風向き、周辺環境などを読み取り、開口部や間取りを決めます。南向きの窓が冬の陽光を部屋の奥まで導き、適切な庇が夏の日射を遮ります。つまり自然の力を最大限に活かしつつ、機械を使う設備は最小限に抑えられていて、快適・健康な暮らしは当たり前、気候変動を止めるために家の燃費も良くして、地球と子供の未来に貢献できる、そんな家のことなのです。
パッシブハウスが私達の生活に必要な理由
a.快適な室内環境
パッシブハウスは、高い断熱性、気密性、通気性を備えているため、室内温度や湿度を一定に保ち、室内の空気が新鮮で清潔に保たれます。これにより、住宅内で快適な生活を送ることができるのです。
b.健康的な環境
パッシブハウスは、室内に新鮮な空気を取り込み、旧い空気を排出する効果的なシステムを備えています。これにより、室内の空気がきれいで、花粉やダニなどのアレルギー物質や、揮発性有機化合物などの有害物質の濃度が低い環境を実現することができるのです。
c.エネルギーの節約
パッシブハウスは、高い断熱性と気密性により、室内の温度を一定に保つことができます。そのため、暖房や冷房の必要性が低く、エネルギーの節約につながります。また、太陽光発電システムを導入することで、エネルギーの自給自足も可能です。
d.環境保護
パッシブハウスは、エネルギーの節約により、温室効果ガスの排出量を低減することができます。また、リサイクル可能な素材を使用することで、建築物の廃棄物の削減も可能なのです。
このように、パッシブハウスは私たちの健康や経済面、そして環境に配慮した住まいづくりの選択肢として注目されており、ファインプランでは私達の生活に必要な家であると考えているのです。
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ファインプランはパッシブハウス・ジャパンの賛助会員です。